怖い話に素晴らしいCG映像!! |
主人公ヴィドックは、19世紀に実在した希代の犯罪者で脱獄の天才、後に優秀な警官となり、引退後世界初の私立探偵事務所を開いた。 フランスではテレビや映画化も度々されて、伝説のヒーローだとか。 話は、鏡の仮面男と、ヴィドック(J・ドパルデュー)が対決し「仮面の下の顔をみせろ」と叫びながら炎の燃えさかる穴へ墜ちていき・・・ そして、その日パリの街にヴィドックの死を伝える新聞の見出しがあふれて・・・ という所から始まる。 それは1830年7月24日のこと 彼の命を奪ったのは連続殺人鬼“鏡の顔を持つ男” ヴィドックの謎の死の真相を追う作家エチェンヌ(ギョーム・カネ)が突然現れたり謎の殺人(落雷による連続死亡) 処女の連続殺人の真相究明、鏡の仮面をかぶった黒マントの怪人とヴィドックの対決 この手の犯罪映画ファンは興味津々 いかにも面白そうで・・・ でもストーリー自体はそうでもなかった。(~_~)ホヘ やたら顔のどアップが多くてJ・ドパルデュのあの特徴の有る鼻のアップなど もうええよ〜(^0^) でもCGを駆使した映像は兎に角素晴らしい!! ま、これも恐怖映画だから美しさの度合いが。 おどろおどろしいシーンも有るし・・・ マントを翻しての高い所からの落下 マントの中からの鳩の飛び出すシーン アハハハまるでマジックだ〜 怪人の身軽な跳梁ぶり 怪人の鏡の顔のアップ等々 何と言っても圧巻は、終盤近くの鏡の部屋で鏡の怪人とのアクション対決。この映像は凄い!! 映像が素晴らしいと言っても“動”の時の映像の美しさの方が、観るべきものがあったような いつの時代も人は、避けて通れない老醜を何とかしたいの願望は同じなのだな〜(@_@)ハハハ実感してるよ〜 2001年9月 パリで公開されたこの映画 パリは「ヴィドック」の話題で沸いたそうで3人に一人が劇場に足を運んだとか 3週間で200万人を動員したらしい。やはり伝説のヒーローだけのことはあるんだね。 2002.7.12 スターダスト |
『タンゴ』1992年 フランス
監督・脚本:パトリス・ルコント
出演:フィリップ・ノアレ/リシャール・ボーランジェ
ティエリー・レルミット/ミュウ・ミュウ
おじさんトリオのペーソス溢れるコメディ 好きな監督の一人 パトリス・ルコントの、少しエッチで 何となくもの悲しくもある、フランス流艶笑?コメディ スペイン・アルゼンチンの同名の映画もあるので 間違いそう |
浮気した妻を殺しながらも、何故か無罪となって隠遁生活を送るパイロットのヴァンサン 独身主義を貫く、初老の判事のエレガン。若い女性を口説いているのを目撃され、別居に追い込まれ苦悩するエレガンの甥のポール ヴァンサンは飛行機雲でいつも愛してるよなどと空に描いて、でもその時間帯には妻はちゃっかりお楽しみ それに気付いた彼の取った行動は? 妻の浮気相手を飛行機で追い回し、乗ってた車は転倒燃え上がり焼死させ 飛行機に乗せた妻を、シートベルトを切っておき宙返り飛行で、上空から真っ逆さまに落下させ でも何故か酷いっ!! と言うより笑えるのだ 妻に出て行かれ苦悩するポールは、彼女が他の男と一緒になるのが耐えられずそれならいっそ殺して貰おうと判事のおじに相談 何と短絡的な。 判事はヴァンサンにポールの妻殺しを依頼 断れば無罪にしてやったのを帳消しにすると脅し渋々引き受けさせる、もうハチャメチャ(^0^) ポールの妻マリーはどうやら国境無き医師団に参加したらしいとの情報で3人が車でアフリカへと追いかける。その道中もエロチックでそれでいて笑える事件が色々有りで兎に角観ていてニヤニヤ 女性不信者3人の旅路を、詩的にかつユーモラスに描いていて、3人のおじさん俳優たちの妙演?も絶品 タンゴに託された愛のメッセージとでもいうか ラストで踊るタンゴ もう少し近くで観たかった。 この監督の作品で観たのは日本で初公開 大ヒットした『髪結いの亭主』1990 『仕立屋の恋』1980 『橋の上の娘』1998これから観たいのは『イヴォンヌの香り』1994 『フェックスとローラ』2000 2002.7.15 スターダスト |
A・ジョリーは熱演だけど・・・ この映画は、全米でベストセラーになった小説をテレビ映画にした作品で 日本では未公開作品 |
多くの男性の命が失われたメキシコ戦争や、虐殺、略奪、誘拐に怯えるインデァンとの闘い、築き上げたもの総てを失った南北戦争など、アメリカ激動の50年を激しく生きた三人の女性の生きざまが描かれている。 1935年アメリカ・ジョージア州 法の下で先住民が追放されていたこの地で広大な農園主の一人娘ジョージア(アンジェリーナ・ジョリー)も先住民の血が流れていたことから、幼くして生きる哀しみを知った。 それから歳月が経ち美しく成長したジョージアは、青年医師ピーターと結婚。だが二人が目指した新天地・テキサスは、コレラが猛威を振るう土地だった。 愛する幼子の死で絶望に陥りながらも、綿花の栽培から農場経営者として成功するのだが、南北戦争の敗北により総て失うという悲惨さ。 家族との絆や、友情、使ってる奴隷に対しての暖かい接し方、愛を尊重する彼女達の姿はには感動するけど、作品としては今一つ物足りなさも感じるのです。 2時間では無理なのだろうけど、女性参政権獲得運動も中途半端な感じだったし話があちこちに飛びすぎて、ストーリーがとぎれとぎれになるって感は免れません。 アンジェリーナ・ジョリーが、激動の時代を生き抜いた女性を熱演していて、 とても良かった。 1865年6月19日北軍が敗北 奴隷解放宣言が法律になる。 勉強させて貰いました(^0^) 2002.7.23 スターダスト |
応援したくなる武骨おじさんの恋 |
堅物で面白みのないと思われている会社社長のカステラ(ジャン・ピエール・バクリ)妻の姪が出てるというので、嫌々出かけた舞台に思わず感動 そして女優のクララ(アンヌ・アルヴァロ)に、淡い恋心を抱いてしまう。 このクララ 社長なら英語ぐらい話せなくてはと、英語教師として来て貰った女性だったのだ。 英語は苦手と追い返した彼女だったのを、舞台を観てから改めて熱心にレッスンに通うように・・・ このおじさん芝居のことなど何も分からないのに、芝居のはねた後俳優達がバーに行くのにも付いていって、会話がかみ合わずみんなを白けさせたりそれが又愛すべきというか可愛いんだな〜 彼女にも迷惑がられてるんだけどそんなのお構いなし といっても嫌みじゃ なくて、涙ぐましいアタック振りには、つい応援したくなるんですね。 彼女が誰かに「髭はいやね」と言ってるのを聞いてさっぱりと髭を剃ったのはいいけど、誰もそれに気が付いてくれない この辺もおかしくて・・・ この恋の行方が中心なんだけど、その他に カステラの妻、お抱え運転手 ボディガード、バーのウェイトレスのマニーらの物語 群像劇でもあります。 それぞれが、他人を理解しょうという思い遣りが有って、だから気持ちよく笑えて、観終わった後味もとってもいいんです。 ラストの、芝居に招待したカステラをカーテンコールで探すクララやっと見つけてぱっと明るくなる表情と、客席から笑顔を返すカステラいいラストでした。カステラおじさん輝いてましたよ(^_^) マニー役で出ている アニエス・ジャウイの初監督作品 2002.7.25 スターダスト |